ダライカとは、ソデイカとか樽イカとか呼ばれる、超でっかいイカです。十数キロもあります。
氷見では冬に、恋をするためにチャップチャップと、のんべんだらり浜辺に来たところ、うっかり捕まってみたりします。
その様も独特で、「二匹で海岸に寄ってランデヴー」のところをギャフ(カギ棒)で獲る。
メスを先に獲ると、オスはメスを探して居残り、2匹とれる。
オスを先に穫れば、メスはさっといなくなる。
そういう、ギャフを手にした浜の男たちの心を曇らせる威力を持つ、そんなイカを食べましょう。
にんげんだもの。
***ダライカのリゾット(4人前)***
エンペラの一夜干し…1枚
お米 …2合半
お湯 …1リットルくらいかな。適当。
人参 …1本
トマト …3個 (無ければ濃縮ピューレやトマト缶で)
ニンニク …1〜2かけ
鷹の爪 …1〜2本
オリーブオイル …50cc
塩、砂糖 …お好みで
バルサミコ …大さじ3
パルメジャーノとかグラナパダーノなどの粉チーズ、パセリ…お好みで
ダライカでかいね。これは14kg。
海水の濃度よりちょっと濃いめの塩水で3時間ほどつけて、干すエンペラ。
一晩干したら冷凍。冷凍して美味しくなる唯一のイカ、ダライカ。生だと硬い。
<作り方>
1、エンペラの半分くらいを具にすべく、繊維と直角に薄く短冊切りにしとく。
残りの身と人参を一緒にミキサーで荒みじんていうかミンチに。少し水入れるとミキサー回って調子いいよ。
2、フライパンにオリーブオイル、ニンニク、鷹の爪をじっくり弱火で、油に魅力を移す。
ほんとはつぶしたニンニクと、ヘタと種を取って丸のままの鷹の爪を使い、焦げる前に取り除くのですが、みじん切りにして食べてしまいたい人はそれでいいと思う。焦げないようにね。
すっごくいいにおい。このアーリオオーリオは基本なので覚えておくと便利ですよ。
3、そこにミンチのイカを投入。
ポロポロになるまで炒める。ここは強火で。
良い出汁になるのです。タコだともっとおいしいです。
4、研がずにそのまま、生米を投入。短冊切りの具係のイカもここで投入。
お米が油で透明になるまで炒めます。
強火です。かき回し続けます。
5、ヒタヒタ以上のお湯を加えます。水加減は大胆でいいです。
中火に。
焦げ付きやすいので、たまにかき回して、ぺしゃぺしゃを保つようにお湯を加えていきます。
6、アルデンテより固いな、ちょっと歯に詰まるか?くらいになったら、トマトを入れ、煮詰めます。
ここでそろそろ、砂糖、塩、バルサミコで味を整えます。
7、盛ります。
今回はグラナパダーノとドライパセリ。
バージンオイルをかけると、風味がさらにいいです。
レモンとかカボスとか添えてもいいかもね。
気だるい日とかにオススメのレシピ。生米炒めるとか非日常で楽しいし、のんびり時間を創れます。
二日酔いのときはトマトと水多めに、柔らかーく炊こう(笑)。